“幾著”の読み方と例文
読み方割合
いくちやく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この惨憺たる壁際には、幾著いくちやくの衣類、はかまなど、黙然として力なく吊り下れり。其状たとへば、廃寺の残壁の下、怨みを負へる亡霊の其処此処とさまよふなる黄昏たそがれの断末魔の如し。
閑天地 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)