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幽邃
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いうすゐ
ふりがな文庫
“
幽邃
(
いうすゐ
)” の例文
空色の單衣に青磁色の帶は、
紫陽花
(
あぢさゐ
)
のやうな
幽邃
(
いうすゐ
)
な調子があつて、意氣好みのお秀が好きで/\たまらない取合せだつたのです。
銭形平次捕物控:125 青い帯
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
いかに
幽邃
(
いうすゐ
)
深遠の趣きを加へたかといふことを考へると、人間の世界には、烏合の群集ばかりでは足りない、寶玉の如き一人者がなければならぬ。
伊賀国
(旧字旧仮名)
/
近松秋江
(著)
幽邃
(
いうすゐ
)
なる寺院の境内より漏れ聞ゆる僧侶が讀經の聲と梵鐘の響とは古雅なる堂塔の建築と相俟つてこゝに森玄なる宗教藝術の美がつくり出される。
十年振:一名京都紀行
(旧字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
古びて歪んでは居るが、座敷なんぞは流石に悪くないから、そこへ陣取つて、毎日風呂を立てさせて遊んで居たら妙だらう。景色もこれといふ事は無いが、
幽邃
(
いうすゐ
)
で中〻佳いところだ。
観画談
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
秘奥の潜むところ、
幽邃
(
いうすゐ
)
なる道眼の観識を待ちて無言の冥契を以て、或は看破し得るところもあるべし、
然
(
さ
)
れども我は信ぜず、何者と
雖
(
いへども
)
この「秘奥」の淵に臨みて其至奥に沈める宝珠を探り得んとは。
心機妙変を論ず
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
幽
常用漢字
中学
部首:⼳
9画
邃
漢検1級
部首:⾡
18画
“幽邃”で始まる語句
幽邃所生
幽邃境
幽邃森厳
幽邃深静
幽邃閑寂
幽邃閑雅
幽邃高遠