師兄にい)” の例文
いや。……奥さまなんて。ねえ師兄にいさん、こないだの晩は、おまえといってくれたじゃありませんか」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「ねえ師兄にいさんてば。……おちつかないのね」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「そんなむずかしい法名なんて、わたし呼ばないわ。ただ師兄にいさんて呼ぶのよ。だって、うちのおっさんは、古いご門徒もんとでしょ。だから如海兄さんが方丈さまの位置にすわるときなんかも、ずいぶんお世話したものだしさ」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)