己気おのがき)” の例文
与次郎の如きは篤実なる所より可笑味おかしみの出る者にて、この役にて名を留めたる坂東寿太郎じゅたろうや二代目三十郎さんじゅうろうは知らず、誰がしてもはしりもとや冗口むだぐち己気おのがきを入れて、与次郎らしき者は近来絶無の姿。
両座の「山門」評 (新字旧仮名) / 三木竹二(著)