巡邏隊じゅんらたい)” の例文
申し分があらば、三田の四国町の薩摩邸まで参れ、それが面倒ならば、手近いところの酒井の巡邏隊じゅんらたいに訴えて出ろ、逃げも隠れも致さぬ。
大菩薩峠:31 勿来の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
それにまた、ようやく奇跡のように脱してきたあの泥濘でいねいあなを、どうして再び通ることができよう。更にその泥濘の後には、あの警官の巡邏隊じゅんらたいがあるではないか。
ちょうどこの時、邸外を通り合せたのが白金しろがね屯所とんしょを置く荘内藩しょうないはん巡邏隊じゅんらたいでした。
大菩薩峠:10 市中騒動の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
その時ジャン・ヴァルジャンにさし向けられたのは、右岸巡邏隊じゅんらたいの角灯だった。