嵐雲らんうん)” の例文
そうした不安が、心の片隅に咲きだすと、見る見るうちに空をおお嵐雲らんうんのように拡がっていった。彼は異常の興奮に発汗はっかんしながら、まず胸部をおさえるのだった。
西湖の屍人 (新字新仮名) / 海野十三(著)
モットモット大きい、恐ろしく深刻な事件の予感が、美青年、深良一知の声を聞いた一刹那せつなから黒い嵐雲らんうんのように草川巡査の全神経に圧しかかって来たのであった。
巡査辞職 (新字新仮名) / 夢野久作(著)