“山繭織”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
やままいおり33.3%
やままゆお33.3%
やままゆおり33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この国が持つ特色ある手仕事としては、何よりも「山繭織やままいおり」を挙げねばなりません。可部かべ地方のもので黄と褐との色合いを持つ織物であります。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
いつも木綿着物ときまっている彼女も、今夜は、夕顔の花ぐらいにうすく白粉を襟にいて、山繭織やままゆおりを濃い紫に染めたよそゆきの小袖を着て下婢かひをさしずしながら、一同へお酌をして廻った。
銀河まつり (新字新仮名) / 吉川英治(著)
まだ弱冠じゃっかんといっていい。それなのに、服色も装身のすべても、ひどく地味好みであった。長袖の羽織も山繭織やままゆおり鶯茶うぐいすちゃの無地ですましている。大口に似たはかまだけが何やら特殊な織物らしい。
上杉謙信 (新字新仮名) / 吉川英治(著)