居膝ゐざ)” の例文
振返ると、その闇の中に其方此方そちこちと突つ立てゐる石塔の頭が、うよ/\とみのるの方に居膝ゐざり寄つてくる樣な幽な幻影を搖がしてゐた。
木乃伊の口紅 (旧字旧仮名) / 田村俊子(著)