少尉しょうい)” の例文
大橋特務曹長とくむそうちょう操縦、林少尉しょうい同乗で、天候の観測をするよゆうもなく、冒険的に日光へ飛行機をかり、御用邸の上をせんかいしながら
大震火災記 (新字新仮名) / 鈴木三重吉(著)
右側には身体のわりに大きな声をだす歴史の先生、人のよい図画の先生、一番おわりには扉口とぐちに近く体操の先生の少尉しょういがひかえている。
ああ玉杯に花うけて (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
その把総はそう(軍官で、陸軍少尉しょういの如きものである)を勤めている蔡良棟さいりょうとうが話した。
「ぼくは幹部候補生かんぶこうほせいになるもん。タンコに負けるかい。すぐに少尉しょういじゃど」
二十四の瞳 (新字新仮名) / 壺井栄(著)
特別とくべつゆるしてやろう。お前を少尉しょういにする。よくはたらいてくれ」
貝の火 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
「それからどうした」と少尉しょういがうながした。
ああ玉杯に花うけて (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
「講堂へ集まれい」と少尉しょういが叫びまわった。
ああ玉杯に花うけて (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)