小鬩合こぜりあ)” の例文
ある涼しい夕ベ、その部屋に閉じめられていることに、ようやく憂鬱ゆううつを感じはじめていたところで、葉子のち足りない気分がまたしても険しくなって来た。折にふれて感情の小鬩合こぜりあいが起こった。
仮装人物 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)