小稻こいな)” の例文
新字:小稲
小稻こいなといふ處を通つた時、海から舟で通ふほらあながあつた。こゝへ見物に來た男が、細君だけ置いて、五百圓懷中ふところに入れたまゝ舟から落ちたといふ。是は往きに聞いた話だ。
伊豆の旅 (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)