小焦こじ)” の例文
「女を連れてまいるもよいが、出際になって、髪がどうの、帯がなんの、あれが、実に男にとっては、小焦こじれッたいものでござる」
宮本武蔵:03 水の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
小焦こじれってえから、ちっと嚇かしてやったんですが、案外意気地のねえ野郎で、まったく嘘いつわりは云いませんからどうか勘弁してくれと、真っ蒼な顔をして泣かねえばかりに云うので
「むかし者のお話はとかく前置きが長いので、今の若い方たちには小焦こじれったいかも知れませんが、話す方の身になると、やはり詳しく説明してかからないと何だか自分の気が済まないというわけですから、何も因果、まあ我慢してお聴きください」
半七捕物帳:44 むらさき鯉 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)