“小忙”の読み方と例文
読み方割合
こぜわ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
鶏が、そのあたりに小忙こぜわしく餌をあさっていた。それから、馬屋が近いらしく、ことこと踏み鳴らしている蹄の音が聞えていた。
南国太平記 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
セエラがパン屑をやると、メルチセデクは静かに出て来て、それを食べました。彼は少し大きな屑を持って、小忙こぜわしげに帰って行きました。
たしかに風も出ているようで、戸を洩る空気の揺らぎで枕行燈の火が小忙こぜわしく明暗の色を投げる。