小布こぬの)” の例文
戸浪三四郎が「一宮かおるの屍体に異常はないか」と聞いたのは炯眼けいがんだった。屍体のまとっていた衣服の左ポケットに、おかしな小布こぬのが入っていた。
省線電車の射撃手 (新字新仮名) / 海野十三(著)
それを取上げてペラペラとページをめくってみると、半頃なかごろページを折ってあるところがあった。そこを開けると、白い小布こぬのしおりのようにはさまっていて、矢印が書いてある。
省線電車の射撃手 (新字新仮名) / 海野十三(著)
「課長、例の十字架に髑髏どくろ標章ひょうしょうの入った小布こぬのが、死体のたもとの中から出てきました」
省線電車の射撃手 (新字新仮名) / 海野十三(著)