尋常ひととほり)” の例文
なるほど承つてみますれば、そんなものでござりまするか存じませぬが、何分にも今晩のうちの人の立腹は尋常ひととほりの事ではござりませぬ。
心の鬼 (新字旧仮名) / 清水紫琴(著)
すればまだしも尋常ひととほり憂悲歎うきかなしみまうものを。チッバルトがおにゃったうへに、殿しんがりに「ロミオは追放つゐはう」。