将領しょうりょう)” の例文
孫永才は、流石さすがに脱走となると、一抹の寂しさを感じない訳には行かなかった。だが、このしょう政権に、将領しょうりょうに、今更何の未練があろう。彼はもう決心すると老人の厚意を泣いてうけた。
雲南守備兵 (新字新仮名) / 木村荘十(著)
軍の中の腐敗情実、少しく気概あり智略ある将領しょうりょうが、次々に退けられてゆく軍の近情を見て、果して戦争が出来るかという危惧もあったろうが、それよりも、本能的に戦争を嫌ったのである。