専心せんしん)” の例文
旧字:專心
そしてそのために自分の家に実験室までもつくったので、アントアヌはそこで楽しんで研究に専心せんしんすることができました。
ラヴォアジエ (新字新仮名) / 石原純(著)
いつまでもいたる両親りょうしん苦労くろうをかけて、自分じぶんんという親不孝者おやふこうものであろう。いっそのことすべてをあきらめて、おとなしく鎌倉かまくらもどって専心せんしん養生ようじょうにつとめようかしら……。
それが一番の御処置しょちでござります。では、わたくしめは琴二郎様のほうを受け持って、専心せんしんに眼を光らせますでござりますから、伊豆伍と筆屋のほうは、何分ともにどうぞよろしくおとり扱いを
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)
専心せんしんに自然の研究に熱中していた真摯な姿はいかにも尊敬に値するものであったと思われるのです。
ロバート・ボイル (新字新仮名) / 石原純(著)
パドーヴァの大学にはその後十八年間在職しましたが、この時期こそガリレイの生涯において最も幸福な、また最も精根を尽して研究に専心せんしんすることのできた時代であったのでした。
ガリレオ・ガリレイ (新字新仮名) / 石原純(著)