寝様ねざま)” の例文
たえ子にはその寝様ねざまが憎らしくも妬ましくも思へて、横になりながらも容易に眠れなかつた。
復讐 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
「第一、わざわざ紙張を吊らせて寝るということからがおかしいけれど、あの寝様ねざまを見るがいい、ああして壁へも障子へも寄らず真中へ寝たところが心得のある証拠だ、ただものではえ」
大菩薩峠:07 東海道の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)