寝框ねかまち)” の例文
十二人は正体もなく寝框ねかまちにころがっていたが、どうやら命の瀬戸を切りぬけたようすなので、誰も彼も生きかえったような心持になり、粮米ろうまいを出してまずえをふさぐ仕事にとりかかった。
藤九郎の島 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)