寒氣しばれ)” の例文
新字:寒気
それであまり人通りは無かつたが、時々下駄が寒氣しばれのひどい雪道をギユン/\ならして通つて行くのが、今度は耳についてきた。
一九二八年三月十五日 (旧字旧仮名) / 小林多喜二(著)
そんなに寒氣しばれがきびしくなかつた。街には何時ものやうに、澤山の人が歩いてゐたし、鈴をつけた馬橇、自動車、乘合自動車はしきりなしに往つたり來たりしてゐた。
一九二八年三月十五日 (旧字旧仮名) / 小林多喜二(著)