寅太郎とらたろう)” の例文
二人が、チンドン屋の寅太郎とらたろうという、いつも手甲てこう脚絆きゃはん大石良雄おおいしよしおを気取って歩く男を捉えたのは、それから間もなくの出来ごとだった。
(新字新仮名) / 海野十三(著)
二人の人夫が石垣をってあがって来た。組頭の松蔵とこれも組頭の一人の寅太郎とらたろうの二人であった。松蔵はにこにこしていた。
海神に祈る (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)