“宝生新”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ほうしょうしん66.7%
ほうしやうしん33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
大正三年の五月に私は宝生新ほうしょうしん氏(漱石氏の謡の師匠)や、河東碧梧桐かわひがしへきごとう君や、次兄池内信嘉いけのうちのぶよしやなどと共に松山に帰省したことがあった。
漱石氏と私 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
謡曲を宝生新ほうしょうしん氏に教わっていた。いつかうたって聞かされたときに、先生の謡は巻き舌だと言ったら、ひどいことを言うやつだと言っていつまでもその事を覚えておられた。
夏目漱石先生の追憶 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
「是は武蔵の国隅田川の渡し守にて候」と云ふ宝生新ほうしやうしん氏の詞と共に、天さかるひなの大川の縹渺へうべうと目の前に浮び上がる所は如何にも静かに出来上がつてゐる。
金春会の「隅田川」 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)