“安八”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あはち75.0%
あんぱち25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
嫡男、紀伊守之助ゆきすけは二十六、岐阜の城主である。次男三左衛門輝政てるまさは、年二十一、安八あはち郡池尻の城主。
新書太閤記:10 第十分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
まだおはらにいらっしゃる間には、貴女の母様おっかさんが水にもしようか、という考えから、土地に居ては、何かにつけて人目があると、以前、母様をお育て申した乳母が美濃安八あはちの者で
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
梁川星巌、名は孟緯もういあざなは伯兎、後に公図。初め詩禅と号し後に星巌と改めた。通称は新十郎、美濃国みののくに安八あんぱち曾根そね村の人。年十四、五の頃父母を失うや、家をその弟に継がしめて江戸に来た。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)