宅助たくすけ)” の例文
私事のほうの気がかりは、およねのことであった。きょう岡崎の港を出て大阪へ向った四国屋の舟には、お米と仲間ちゅうげん宅助たくすけがのって行った。
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「エエ、どうせ嫌いは分っております。なにしろ大阪表にいた頃から、この宅助たくすけは、仇役かたきやくにばかり廻っておりましたからね」
鳴門秘帖:03 木曾の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
四、五間先の砂利置場の蔭、そこから、じっとこっちをみつめたのは、この辺りに下屋敷のある蜂須賀家の森啓之助けいのすけ——例の素迅すばや仲間ちゅうげん宅助たくすけを後ろにつれて。
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ここに哀れをとどめたのは、ひもの男——仲間ちゅうげん宅助たくすけだった。
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「やいッ」という声は仲間の宅助たくすけ
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
お供はひとり、仲間ちゅうげん宅助たくすけ
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)