孵卵器ふらんき)” の例文
... その代り玉子は人工孵卵器ふらんきで孵化させなければなりません」老紳士「鶏小屋の掃除はどうします」中川「毎日一度ずつ中をいてふんを ...
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
だがあれは、三段にもなっていて、狭く、窮屈で養鶏所の人工孵卵器ふらんきみたいだ。
ズラかった信吉 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
美妙斎はあたかも欧化熱の人工孵卵器ふらんきで孵化された早産児であった。
美妙斎美妙 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
しかるに近頃は米国製の新式孵卵器ふらんきを用ゆると昔のように寒暖計で温度を測る世話もなし
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
玉子の雌雄を知る事が出来たら母鶏おやどりに抱かせたり孵卵器ふらんきれたりする時非常の利益だけれども今の知識ではまだその鑑別法が発見してない。亜米利加あめりかでは大金を懸賞してその鑑別法をつのっている。
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)