子古こふる)” の例文
乳母おもも、子古こふるも、凡は無駄な伺ひだと思つては居た。ところが、郎女の返事はこだまかへしの様に、躊躇ためらふことなしにあつた。其上此ほど、はつきりとした答へはないと思はれた。
死者の書:――初稿版―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)