妓風ぎふう)” の例文
美人画中殊に吉原遊女の一枚絵はたくみに各楼の妓風ぎふうを書分けたるの故を以ておおいに世の好評を博したりといふ。名所絵は広重に似てその筆勢やや粗放なる処あり。これその性情の然らしむる処ならん
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)