女文字おんなもじ)” の例文
扉の方へうしろ向けに、おおき賽銭箱さいせんばこのこなた、薬研やげんのような破目われめの入った丸柱まるばしらながめた時、一枚懐紙かいし切端きれはしに、すらすらとした女文字おんなもじ
春昼 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
女文字おんなもじだね、女にしちゃよく書いてある。なんだ……大湊おおみなと、与兵衛様方小島様まいる——おやおや、この宛先は大湊だよ」
大菩薩峠:06 間の山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
与八の手には一封の手紙、受取って見ると意外にも女文字おんなもじ