奢侈しやし)” の例文
『その性狂暴、奢侈しやしに長じ、非分の課役をかけて農民を苦しめ、家士を虐待ぎやくたいし、天草の特産なる鯨油げいゆを安値に買上げて暴利をむさぼり』
* 足利八代将軍義政は、政治に心を用ゐず、奢侈しやしに耽り、土木を起し、課税を重くし、度々徳政の令を発したので、人民は塗炭の苦しみに陥入り、極度に頽廃的となつた。
二千六百年史抄 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
尚武は国際的奢侈しやしである。
侏儒の言葉 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
西陣にしぢんの織物を一手にさばいた本家福屋の番頭から仕上げた善兵衞が、暖簾のれんを分けて貰ふと、公儀に讒訴ざんそをして、天草あまくさの旗指物を引受けたとか、身分不相應の奢侈しやし僭上せんじやうふけつたとか