奈良志津ならしず)” の例文
「十二日、雨ふらず(略)奈良志津ならしずより室戸につきぬ」と在るところで、紀貫之きのつらゆきが十日あまりも舟がかりした港であるが、後にそれが室戸港の名で呼ばれ、今では津呂港つろこうの名で呼ばれている。
海神に祈る (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)