太夫だいふ)” の例文
大阪侯の家来の吉良(九太夫だいふ)がその画家への礼金を着服ちやくぶくして偽筆の扇を主君に差出す。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
中にも茶屋の彌五郎(実は由良之助)は好い出来であつた。日本では九太夫だいふが縁の下に居るのを、この芝居では反対に彌五郎の乱酔らんすゐを吉良(実は九太夫だいふ)が二階から観て居るのである。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)