天河石てんがせき)” の例文
けれどもそのとき空は天河石てんがせきからあやしい葡萄瑪瑙ぶどうめのういたかわりその天人の翔ける姿すがたをもう私は見ませんでした。
インドラの網 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
それは空気の中に何かしらそらぞらしい硝子ガラスの分子のようなものがうかんできたのでもわかりましたが第一だいいち東の九つの小さな青い星でかこまれたそらの泉水せんすいのようなものが大へん光が弱くなりそこの空は早くも鋼青こうせいから天河石てんがせきいたかわっていたことからじつにあきらかだったのです。
インドラの網 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)