大覚寺統だいかくじとう)” の例文
あるいは、後醍醐の大覚寺統だいかくじとうの警戒の目がきびしく、後伏見、花園、光厳こうごんのどなたにも近づきまいらすことができずにいるのか。
私本太平記:10 風花帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
後醍醐ごだいご天皇の延元えんげん元年以来五十余年で廃絶はいぜつしたとなっているけれども、そののち嘉吉かきつ三年九月二十三日の夜半やはんくすのき二郎正秀と云う者が大覚寺統だいかくじとうの親王万寿寺宮まんじゅじのみやほうじて、急に土御門つちみかど内裏だいりおそ
吉野葛 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)