バアトンは又基督キリスト教的道徳にわづらはされずして、大胆率直だいたんそつちよくに東洋的享楽主義を是認ぜにんした人で、したがつて其の訳本も在来の英訳「一千一夜物語」とは甚だおもむきことにしてゐる。