大永たいえい)” の例文
応永おうえい大永たいえいの昔から住んで来て、今に至るまでの祖先と現在のつながりを思う。
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
後柏原ごかしわばら天皇大永たいえい年間、陸奥みちのく一円にかくれなき瀬越の何がしという大賊、仙台名取川なとりがわの上流、笹谷峠ささやとうげの附近に住み、往来の旅人をあやめて金銀荷物押領おうりょうし、その上、山賊にはめずらしく吝嗇りんしょくの男で
新釈諸国噺 (新字新仮名) / 太宰治(著)
永正えいしょう大永たいえいから享禄・天文にかけての約三十数年に、猪苗代兼載いなわしろけんさい後柏原ごかしわばら天皇・冷泉政為・牡丹花肖柏・宗長・三条西実隆が和歌連歌の世界を圧えていたが、まず政為大永たいえい三年に七十九を以て去り
中世の文学伝統 (新字新仮名) / 風巻景次郎(著)