トップ
>
大樋
>
おおどい
ふりがな文庫
“
大樋
(
おおどい
)” の例文
彼を安らかに眠らすまいとするように、雨は大きい屋根の瓦を夜通し流れて、軒の
大樋
(
おおどい
)
に溢れるような音を立てていた。
両国の秋
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
見ろ。向うにある真っ黒なのは
焔硝樽
(
えんしょうだる
)
だ。あの中に投り込めば、俺もお前も、この物置も、
木端微塵
(
こっぱみじん
)
に吹き飛ばされた上、百樽の毒薬は、神田上水の
大樋
(
おおどい
)
の中に流れ込むぞ——
銭形平次捕物控:011 南蛮秘法箋
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
然
(
しか
)
も
巌
(
いわ
)
がくれの裏に、どうどうと落ちたぎる水の音の
凄
(
すさま
)
じく響くのは、
大樋
(
おおどい
)
を伏せて二重に城の用水を引いた、敵に対する要害で、地下を城の
内濠
(
うちぼり
)
に
灌
(
そそ
)
ぐと聞く、戦国の
余残
(
なごり
)
ださうである。
伯爵の釵
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
しかも
巌
(
いわ
)
がくれの裏に、どうどうと落ちたぎる水の音の
凄
(
すさま
)
じく響くのは、
大樋
(
おおどい
)
を伏せて二重に城の用水を引いた、敵に対する要害で、地下を城の
内濠
(
うちぼり
)
に
灌
(
そそ
)
ぐと聞く、戦国の
余残
(
なごり
)
だそうである。
伯爵の釵
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
大
常用漢字
小1
部首:⼤
3画
樋
漢検準1級
部首:⽊
15画
“大樋”で始まる語句
大樋焼