“大明竹”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たいみんちく50.0%
だいみんちく50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
夫は草むしりに釣（つ）られてだんだんと境界の金網沿いの、大明竹（たいみんちく）や樫（かし）の葉の生い繁（しげ）った薄暗い方へもぐって行ってしまったので、彼女のところからは、ひとかたまりの平戸の花越しに
細雪：01 上巻 (新字新仮名) ／ 谷崎潤一郎(著)
大明竹（だいみんちく）の垂れ伏したあたりに、誰か二人掴（つか）み合っている——と思うとその一人は、飛びかかる相手を突き放したなり、庭木の陰（かげ）をくぐるように、たちまち塀の方へ逃げ出しました。
報恩記 (新字新仮名) ／ 芥川竜之介(著)