大岡越前守殿おほをかゑちぜんのかみどの是をきかれコリヤ九郎兵衞云願書のおもむきにてはさぞかし無念むねんに有ん如何にも不便のことなり女房ふかも一人の子息しそくを殺され老行おいゆく夫婦の路頭ろとうまよふは後世の杖をうばは嬰兒えいじ乳房ちぶさ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)