大女おおおんな)” の例文
振返ってみると、なるほど、梅ヶ谷のような大女おおおんな、顔を真白まっしろに塗立てたじんばけ七が、しきりに手招きしながら追っ掛けて来る。
本州横断 癇癪徒歩旅行 (新字新仮名) / 押川春浪(著)
牛女うしおんなは、大女おおおんなで、ちからも、またほかのひとたちよりは、幾倍いくばいもありましたうえに、性質せいしつが、やさしくあったから、人々ひとびとは、牛女うしおんな力仕事ちからしごとたのみました。
牛女 (新字新仮名) / 小川未明(著)
そして、大女おおおんなでやさしいところから、だれがいったものか「牛女うしおんな」とづけたのであります。
牛女 (新字新仮名) / 小川未明(著)