大古おおむかし)” の例文
甲斐の国、甲府の土地は、大古おおむかしは一面の湖水であったということです。冷たい水が漫々と張り切って鏡のようになっていると、そこへ富士の山がかおを出しては朝な夕なの水鏡をするのでありました。
大菩薩峠:14 お銀様の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)