大僧おおぞう)” の例文
喧嘩けんかなら相撲取すもうとりとでもやってみせるが、こんな大僧おおぞうを四十人も前へならべて、ただ一まいの舌をたたいて恐縮きょうしゅくさせる手際はない。
坊っちゃん (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
大僧おおぞう達に叱られて、兼吉はベソを掻いてしまいました。
その時万一逃げ損じて大僧おおぞうがつらまっては事面倒になる。ここは一年生か二年生くらいな小供を玉拾いにやって危険を避けるに越した事はない。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
よしんば、ちっとやそっと、何か云ったって小供じゃありませんか、髯面ひげづら大僧おおぞうの癖にしかも教師じゃありませんか
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
そうなさい。もっと大きな、もっと分別のある大僧おおぞう共がそれどころじゃない、わるいいたずらをして知らんかおをしていますよ。あんな子を退校させるくらいなら、そんな奴らを
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)