“夜衣”の読み方と例文
読み方割合
よぎ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
温かい柔かな寝床に横になって夜衣よぎにくるまりながら、ソフィヤ・リヴォヴナは暗い柱廊や、抹香の匂いや、円柱の傍の人影を思い出した。
このような夜に沖で死んだ人々の魂が風に乗り波に漂うて来て悲鳴を上げるかと、さきの燐火の話を思い出し、しっかりと夜衣よぎの袖の中に潜む。
(新字新仮名) / 寺田寅彦(著)