外國人とつくにびと)” の例文
新字:外国人
外國人とつくにびとと新教徒とは、この水と水とに挾まれたる一帶の土の、殆ど時々刻々洗ひ去らるゝさまをなせる處に埋めらるゝなり。
其中を往來しつゝたがやす男女の身にまとふ衣を見るに、世のものと異なりて、外國人とつくにびとかと怪しまる計り也。
桃花源記序 (旧字旧仮名) / 狩野直喜(著)
數人の外國人とつくにびとさへ雜りたり。われは晝間の譴責けんせきに懲りて、室の片隅に隱れ避け、一語をだに出ださゞりき。人々はの形をなして、ペリイニイといふものゝめぐりに集へり。
鐘の音は我をサンピエトロの寺に誘ひぬ。嘗て外國人とつくにびとありて此寺の堂奧はこゝに盡きたりとおもひぬといふ、いと廣き前廳まへにはに、人あまたれたるさま、大路おほぢの上又天使橋の上に殊ならず。