夕陰ゆふかげ)” の例文
唯二反そこらの畑を有つ美的百姓でも、夏秋ははげしく草に攻められる。起きぬけに顔も洗はず露蹴散らして草をとる。日の傾いた夕陰ゆふかげにとる。取りきれないで、日中にもとる。
草とり (新字旧仮名) / 徳冨蘆花(著)