夕影ゆふかげ)” の例文
いつしか夏も夕影ゆふかげの、葉風すゞしき庭面にはおもにかろく、浮きたるそのすがた。黒地くろぢまだらしろかねの、雙葉もろはを風にうちまかせ花あるかたをたづね顏。
北村透谷詩集 (旧字旧仮名) / 北村透谷(著)
夕影ゆふかげはいま山あひのうろくぼまで及んだが
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
夕影ゆふかげたちまち動き涙涸れて
独絃哀歌 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
今、夕影ゆふかげのしるけきに
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
夕影ゆふかげなどや沈むらむ
草わかば (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)