“夏衣袴”の読み方と例文
読み方割合
なついこ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
客は大抵帷子かたびらはかま穿いて、薄羽織をて来る。薄羽織は勿論もちろん、袴というものも石田なぞは持っていないのである。石田はこんな日には、朝から夏衣袴なついこを着て応対する。
(新字新仮名) / 森鴎外(著)
石田は夏衣袴なついこのままで毛布の上に胡坐あぐらを掻いた。そこへ勝手から婆あさんが出て来た。
(新字新仮名) / 森鴎外(著)