変幻自在へんげんじざい)” の例文
わが明智小五郎あけちこごろうは、ついに彼の生涯での最大強敵に相対あいたいした。ここに『蜘蛛男くもおとこ』の理智を越えて変幻自在へんげんじざいなる魔術がある。
魔術師 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
あえて女だてらに屋根や高塀たかべい伝いの離れわざをしたのでもなく、また変幻自在へんげんじざいしのびのわざろうしたのでもない、明々白々と、裸体はだかになっているのである。
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)