墓山はかやま)” の例文
九月に入っては、墓山はかやまのまわりを、毎日、土叩つちたたきしてかため、碑のまわりに神垣かみがきを結びはじめた。
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
湊川の出水でみずやら、また墓山はかやまのくずれから、基礎の亀石や壇石だんいしに狂いが生じたりなどして、あと年内の日も、数えられるほどに迫って来たのに、工事はなかなか予定どおりにゆかなかった。
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)