“塵塗”の読み方と例文
読み方割合
ちりまみ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
村から一里許りのK停車場に通ふ荷馬車が、日に二度も三度も、村端むらはづれから真直に北に開いた国道を塵塗ちりまみれの黒馬の蹄に埃を立てて往返りしてゐた。
二筋の血 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
潔くして汚れざる心は、顕微鏡よりも、はた塵塗ちりまみれの書冊よりも見ること更にあきらかなり。
我が教育の欠陥 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)