塵取ちりと)” の例文
くび湿布しっぷ繃帯ほうたいをして、着流しの伊達だてまきの上へ、の紋ちりめんの大きな帯上げだけをしょっている女は、掃き寄せを塵取ちりとりにとったりして働いていた。
一世お鯉 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
せっかくきれいに掃除そうじしても塵取ちりとりですっかり取ってしまわないで、すみっこの方にためときでもすると、ほこりはすぐに飛び出して、前よりもきたなくなるようなものだからね。
海に生くる人々 (新字新仮名) / 葉山嘉樹(著)
ほうき塵取ちりとりとを持っていました」
娘煙術師 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)